内視鏡検査の種類とは? 経鼻・経口・大腸カメラまで解説|小森内科クリニック|岡崎市の内科・消化器内科

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内視鏡検査の種類とは? 経鼻・経口・大腸カメラまで解説


健康診断や体調不良の際に行われる「内視鏡検査」。一般的に知られているのは胃カメラや大腸カメラですが、調べる臓器や目的によって、大きく4つの種類に分けられます。


この記事では、一般的なクリニックで受けられる「胃・大腸」の検査に焦点をあてて、わかりやすく紹介します。


■内視鏡検査の種類とは? 胃・大腸・胆膵・小腸の違い


消化器内視鏡検査と一言で言っても、観察する臓器や目的によって大きく4つの種類に分けられます。


  • 食道や胃などを観察する「上部消化管内視鏡検査」

  • 大腸を観察する「下部消化管内視鏡検査」

  • 胆のうや膵臓を調べる「胆膵内視鏡検査」

  • 非常に長い小腸を調べる「小腸内視鏡検査」


胆膵内視鏡は口から内視鏡を入れ、胆管や膵管に造影剤を入れてレントゲン撮影を併用する高度な検査です。小腸内視鏡には、風船のついた特殊なスコープを使うバルーン内視鏡や、カプセル型のカメラを飲み込むカプセル内視鏡があります。


■一般的なクリニックで受けられる主な消化器内視鏡検査は


地域のクリニックで健康診断や体調不良の際に行われるのは、主に胃カメラと大腸カメラの2種類です。それぞれの検査がどのような役割を持っているのかを見ていきましょう。


◎【胃カメラ】上部消化管内視鏡検査:胃がんやピロリ菌をチェック


一般的に胃カメラと呼ばれる上部消化管内視鏡検査は、口または鼻からスコープを挿入し、食道、胃、そして小腸の入り口である十二指腸までを観察する検査になります。


この検査の大きな目的は、日本人に多い胃がんを早期に発見することです。また、胃痛や胸焼けの原因となる胃潰瘍や逆流性食道炎、胃がんのリスクを高めるピロリ菌感染の有無なども診断できます。


バリウム検査とは異なり、異常が見つかった場合はその場で組織を採取し、詳しく調べられるのが大きな特徴です。


◎【大腸カメラ】下部消化管内視鏡検査:大腸がんやポリープをチェック


大腸カメラと呼ばれる下部消化管内視鏡検査は、肛門からスコープを挿入し、大腸全体と小腸の一部を直接観察する検査になります。


近年増加傾向にある大腸がんや、その前段階である大腸ポリープの発見に役立ちます。また、下痢や血便が続く場合に、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患がないかを調べるためにも行われます。


検査中にポリープが見つかった場合、その大きさや形状によっては、その場で切除手術を行うことで将来のがん予防につなげることも可能です。


■胃カメラは「口から」か「鼻から」か選べます


当院では、胃カメラを受ける際にスコープを挿入するルートを選べます。クリニックによっては、対応してないこともあるので事前に確認するようにしましょう。


◎【経鼻内視鏡】鼻から入れるタイプ


経鼻内視鏡は、鉛筆よりも細いスコープを鼻から挿入する方法です。この方法のメリットは、スコープが舌の根元に触れないため、オエッとなる嘔吐反射が起きにくいことです。


検査中に医師と会話ができるほど比較的楽に受けられるため、胃カメラが初めての方や、以前の検査で苦しい思いをした方に適しています。麻酔で眠る必要がないため、検査終了後すぐに日常生活に戻れる点も選ばれている理由の一つです。


◎【経口内視鏡】口から入れるタイプ


経口内視鏡は、従来通り口からスコープを挿入する方法です。経鼻タイプに比べてスコープが若干太くなりますが、その分画質が良く、手元の操作もしやすいため、より精密な観察や処置に適しています。


口からの検査は苦しいというイメージがあるかもしれません。しかし、鎮静剤を使用することで、うとうとと眠っているような状態で検査を受けることもできます。


苦痛を軽減しながら検査を終えられるため、しっかり調べたいけれど苦しいのは嫌だという方に選ばれています。


■小森内科クリニックの内視鏡検査へのこだわり


内視鏡検査は、病気の早期発見のために非常に重要な検査ですが、「苦しい」「恥ずかしい」といった不安から受診をためらう方も少なくありません。当院では、患者様が安心して検査を受けられるよう、安全に配慮した体制を整えています。


◎経験豊富な専門医による、見逃しを少なくする丁寧な観察


当院では消化器内科を専門とする医師が3名体制で皆様の診療にあたっており、経験豊富な医師による精度を高めた診断を行っています。


女性の患者様におかれましては、消化器内視鏡専門医の資格を持った女医による大腸カメラも可能ですので、プライバシーに配慮した環境で検査を受けていただけます。(※担当医師のご希望については、お気軽にお申し付けください)


◎鎮静剤の使用と経鼻導入で、負担を極限まで軽減


胃内視鏡検査では直径約5mm程度の細いスコープを使用し、経鼻内視鏡も導入しているため、患者様のご希望に応じた形で負担を抑えた検査が可能です。


また、大腸内視鏡検査においては、ご希望に応じて鎮静剤(麻酔)を使用することで、ほぼ眠った状態で検査を終えられます。これにより、検査中の不快感を大幅に軽減することが可能です。


必要に応じて日帰りの大腸ポリープ切除にも対応しており、診断から治療までをスムーズに行えます。


■自分に必要な検査を知って健康を守ろう


内視鏡検査には、胃や大腸を調べるもの以外にも、胆膵や小腸を調べる特殊な種類が存在します。一般的な不調や検診で受けるのは胃カメラや大腸カメラですが、それぞれに特徴や選択肢があります。


ご自身の症状や希望に合わせて適切な検査を選ぶことが、健康維持への第一歩です。検査の種類や方法で迷われている方は、まずは小森内科クリニックまでお気軽にご相談ください。


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