内視鏡検査は、胃がんや大腸がんをはじめとする消化器疾患を早期に発見するための大切な検査です。しかし、検査中の苦痛や不快感が心配で、なかなか踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
内視鏡検査での負担の少なさや精度は、どの病院で受けるかによって違いをもたらすことがあります。
今回は、安心して検査を受けるために知っておきたい「病院選びのポイント」を解説します。
目次
■内視鏡検査で重視すべき基本ポイント
内視鏡検査に対して「痛い」「つらい」といった印象を持つ方は少なくありません。現在では、鎮静剤や鎮痛剤の使用により、検査中の不快感や恐怖心を大幅に軽減することができるようになりました。
快適に検査を受けるためには、医療機関側の体制や方針を事前に確認しておきましょう。
◎鎮静剤を使用できる医療機関か
鎮静剤を使用すると、ほぼ眠っているような状態で内視鏡検査を受けられるため、検査への恐怖心や不快感が強い方にとって大きな助けになります。
ただし、すべての医療機関で選択できるわけではありません。使用について説明がないまま投与されるケースや、逆に一切使用できない施設もあります。
状態や希望に合わせて、鎮静剤・鎮痛剤の使用について丁寧な説明と選択肢を提示してくれる医療機関を選ぶことが、安心して検査を受ける第一歩です。
◎経験豊富な専門医が検査を担当しているか
大腸カメラでは腸の形状や癒着の有無によってスコープの通過が難しいこともあり、挿入技術の差が患者様の体感に直結します。
経験豊富な医師は、腸の構造や動きに合わせた柔軟な操作が可能で、不要な圧迫や痛みを抑えながら検査を進めてくれるでしょう。内視鏡検査の質を左右するのは、何よりも医師の技術と経験です。
「日本消化器内視鏡学会認定の消化器内視鏡専門医」や「消化器病専門医」といった資格を有しているかを確認することが、医師選びの一つの指標になります。
■検査をより安心・安全に受けるための補助的ポイント
内視鏡検査での精神的な負担を軽減して受けるために、前処置や検査後の対応など、細やかな体制にも目を向けることが大切です。
◎下剤の選択肢があるか
大腸内視鏡検査では、検査前に下剤を飲んで腸内をきれいにする必要があります。
最近では味や飲みやすさが改善されたものも登場しており、下剤の選択肢が多い医療機関であれば、個々の体調や好みに合った対応が可能です。
◎健診事業へ参加しているか
自治体が実施する胃カメラ健診に参加している医療機関は、衛生面・技術面ともに高い基準を満たしているといえます。こうした施設では、内視鏡洗浄や画像管理、第三者チェックなど、日常的に厳格な体制で検査が行われています。
健診に対応している病院は、定期的に技術の見直しが行われており、安全・高品質な検査環境が整っているといえるでしょう。
◎検査後の診療・治療に対応できるか
検査を受けた後、ポリープの切除や薬物療法が必要になるケースもあります。そうした際に、検査から治療までを一貫して対応してくれる医療機関であれば安心です。
検査だけでなく、診察・治療・フォローアップまで含めてトータルで診てもらえるクリニックを選ぶと、通院の手間も減り、信頼関係を築きやすくなります。
◎午前中に大腸内視鏡検査を実施しているかどうか
大腸カメラは前処置に時間がかかるため、昼以降に実施されることがほとんどです。午前中から検査を受けられる施設は、内視鏡検査に注力している可能性が高く、効率的な運営体制が整っている場合が多いです。
また、午前中に検査を終えられれば、当日のスケジュールも立てやすく、検査後にゆっくり休む時間も確保できます。予約の取りやすさや検査の枠数なども含めて、事前に確認しておくとよいでしょう。
■信頼できる内視鏡検査を受けるために、医療機関選びが重要です
内視鏡検査は、がんをはじめとする重大な病気を早期に発見・治療するための大切な検査です。だからこそ、検査を任せる医療機関は慎重に選ぶ必要があります。
当院では、消化器内視鏡専門医が3名体制で診療を行っており、スムーズで専門性の高い対検査・治療をご提供しています。女性医師による内視鏡検査にも対応しているため、女性の患者様も気兼ねなく受診いただけます。
また、苦痛を軽減する鎮静剤を使用した検査にも対応しており、ご希望に応じて大腸ポリープの日帰り切除も可能です。一人ひとりの不安やご希望に寄り添い、安心して検査を受けていただける環境を整えております。
「痛くない」「正確」「信頼できる」内視鏡検査をお探しの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。あなたの健康を守るためにサポートいたします。