大腸ポリープは1度できるとできやすい? 再発率と再発防止について|小森内科クリニック|岡崎市の内科・消化器内科

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大腸ポリープは1度できるとできやすい? 再発率と再発防止について


「大腸カメラでポリープを取ったから、もう一安心」と思っていませんか?


大腸ポリープは「一度できるとできやすい」と言われることが多く、治療が終わってからの過ごし方がとても大切になります。


せっかくきれいにした大腸をこれから先も守るために、気になる再発率や、再発しやすい方の特徴、今日から始められる再発防止のコツを、分かりやすく解説します。


■切除したのになぜ?大腸ポリープが再発するパターン


大腸ポリープの再発を考えるときには、大きく分けて2つの異なるパターンが存在します。これらを正しく理解することが、これからの大腸の健康管理のために大切です。


◎「同じ場所」にしぶとく戻ってくる切除後の再発パターン


1つ目は、以前ポリープを切り取ったのとまったく同じ場所に、再びポリープが姿を現すケースです。


切除した際に目に見えないほどわずかに残った細胞が、時間の経過とともに再び育ってしまうことで起こります。


サイズが大きいポリープをいくつかのパーツに分けて切り取る「分割切除」を行った場合などに、このリスクが高まるとされています。


◎「別の場所」に新しく現れる新規発生のパターン


2つ目は、以前治療した場所とは関係のない別の場所に、新しいポリープができるケースです。


過去のポリープが復活したわけではなく、大腸の粘膜から新しく病変が生まれた状態を指し、一般的な「再発」の多くはこれに該当します。


一度でもポリープができた大腸は、ポリープが発生しやすい環境や体質を少なからず持っているため、別の場所に新しい病変が生まれやすくなっているのです。


■大腸ポリープは「一度できるとできやすい」のは本当?


ネットで見かける「一度できるとできやすい」というフレーズは、単なる噂ではありません。医療統計のデータでも、その傾向が確認されています。


これまでに一度もポリープが見つかったことがない人と比べると、過去に治療経験がある人のほうが、その後に新しいポリープが見つかる確率が高くなります。


◎初めての検査で「異常なし」だった方のその後は?


2004年に国内で発表された臨床研究で、最初の検査で「ポリープが全く見つからなかった人」を追跡したところ、その後に新しいポリープが見つかる割合は、1年間で100人あたり約7人(年率7.2%)でした。


※参考元『Incidence and recurrence rates of colorectaladenomas estimated by annually repeated colonoscopies on asymptomatic Japanese – PubMed


◎ポリープ経験者はリスクが上がる?


同研究によると、過去に小さなポリープ(腺腫)を切除した経験がある人の場合、その後に新しいポリープが見つかる割合は年率19.3%にまで上昇します。


さらに進行した病変を切除した人では年率22.9%となり、1年間で100人あたり約23人に新たな病変が見つかる計算です。


※参考元『Incidence and recurrence rates of colorectaladenomas estimated by annually repeated colonoscopies on asymptomatic Japanese – PubMed


■3〜5年で約半分も?数字で見る切除後の再発率


ポリープを切除した後の「再発率」は、数年という少し長い期間で見るとどのくらいの割合になるのでしょうか。


すべての人に一概に同じ確率が当てはまるわけではありませんが、大規模な医療研究から目安が見えてきます。


◎数年後に新たなポリープが見つかる目安は?


研究によって差はありますが、海外の医学誌「PLOS ONE」のレビューによると、腺腫性ポリープを切除した後、3〜5年以内に新たな腺腫が見つかる割合は20〜50%程度と報告されています。


前回の検査できれいに治療を終えたとしても、数年後には決して低くない割合で再び発生しています。そのため、定期的なチェックを続けることがいかに大切かが分かります。


※参考元『https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0050990


◎なぜ人によって再発の確率に大きな幅があるのか


再発率に20%から50%という大きな幅があるのは、一人ひとりによって状況が異なるからです。


この数字はポリープの数・大きさ・種類、検査の質、腸管洗浄の状態(前処置の良し悪し)などによって大きく変わります。前回の検査時にどれだけきれいに中を見られたかによっても、その後の見つかりやすさは左右されるのです。


■要注意!ポリープができやすい人の共通点は


切除後に比較的短い期間で再発しやすい方と、そうでない方にはどのような違いがあるのでしょうか。


◎前回見つかったポリープの「危険なサイン」


切除したポリープそのものが持っていた情報に注目しましょう。


アメリカ癌協会(ACS)などの見解でも、大きさが10ミリメートル以上の場合や、一度に3個以上見つかった場合は再発リスクが高いとされます。


また、細胞に「高異型度」という強い変化が見られた場合や、特殊な組織の性質を持つ場合も注意が必要です。


◎体質だけじゃない?生活習慣が招くリスク


ポリープの性質だけでなく、患者様ご自身の体質や日頃の生活習慣も深く関わっています。再発防止として、生活習慣を見直してみることもおすすめです。


米国国立がん研究所(NCI)等の報告では、家族に大腸がんの患者がいる遺伝的な背景のほか、日常的な喫煙、過度な飲酒、肥満といった生活習慣がリスク要因と指摘されています。


■次の大腸カメラはいつ?検査のタイミングは


ポリープを切除したあと、次の大腸カメラをいつ受けるべきかは誰もが悩むポイントです。


大切なのは主治医の指示を守ることですが、一般的な医療ガイドラインをもとに基本的な目安を見ていきましょう。


◎リスクが低い場合の「3年・5年」ルール


日本消化器内視鏡学会のガイドライン等によると、前回の検査で大きなリスクとなる特徴が見当たらなかった場合、次回の検査タイミングは多くの場合「3年後」がひとつの目安とされています。


また、非常に小さくおとなしい良性ポリープが1〜2個で、きれいに切除できていれば、次の検査は5年後でもよい場合があるとされています。


◎油断は禁物!「半年〜1年以内」に再検査が必要なケース


米国消化器病学会(AGA)などの海外ガイドラインでも、前述したような「再発のリスクが高い特徴」に該当する場合は、より短い間隔での検査が推奨されています。


大きなポリープを分割切除した場合や、前処置不良で十分に観察できなかった場合などは、取り残しや見落としを防ぐために、半年後から1年以内といった早いタイミングで再検査がおすすめです。


■定期的な検査と毎日の習慣で健康な大腸を守りましょう


大腸ポリープは、一度切除すればすべて完了ではありません。「一度できるとできやすい」という性質があるからこそ、治療が終わったその日からが、新しい大腸の健康づくりへのスタートとなります。


ご自身のポリープのリスクに合わせた適切なタイミングで定期的な大腸カメラ検査を受け続けること、そして日々の食生活や運動習慣を見直して再発防止に努めることの2つの柱が、将来の大きな病気を未然に防ぐための近道になります。


当院では患者様に応じた丁寧なフォローを行っていますので、検査タイミングなどお気軽にご相談ください。


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